かにみそなまこをつまむ。

40代男子の日常、昔の思い出などについて、現在休載中

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

妻の庭仕事

家に庭がある。端から端まで十歩くらいでいける、縦長の小さな庭だ。前は、芝生を敷いていた。が、数年前に全部枯れた。妻が除草剤を撒いたからだ。何で撒いたの、と理由を聞くと、「除草剤で芝生が枯れるとは思わなかった。」と答えた。 芝生が枯れたので、…

人と関わること

大学を卒業してから、長い間ふらふらしていた。アルバイトをしたり、無職だったりを繰り返していた。引きこもりとまではいかなかったが、一日中家にいて、誰ともしゃべらない日が何日も続くこともあった。 そこそこ有名な大学だった。就活を頑張れば、一流企…

歩き遍路の思い出⑩ おおみそかの夜

歩きはじめて七日経ったころ。 八十八の寺のうち、もう二十三番目の寺まで回っていた。海の近くを歩くことが増えてきて、もうすぐ高知県に入りそうだった。 この日参拝した二十三番目のお寺、薬王寺は人であふれかえっていた。えらく人気のある寺だなあ、と…

次女の入学式

今日(4月7日現在)次女の小学校の入学式があった。長女はしっかりもので、がんばり屋さんなのだが、次女はふわふわしていて、かなり適当だ。でも、いつも明るくて、さっぱりした性格がいい。 朝から雨が降っていたが、次女はご機嫌だった。自分が主人公の…

最近夢をあまり見なくなった。寝てるときの夢ではなく、将来の夢。別に良いことでも、悪いことでもない。40代なら当たり前だ。 かつて、私にとっての夢は、ほとんど現実逃避の手段として存在していた。夢想する、に近い。10代、20代のころ、夢に夢見て…

出会いの春

休みの日、娘たちを連れて、車で20分ほどのところにある、大きな公園に遊びに行ってきた。今回、妻はお留守番。三人で出かけた。 ひと通りの遊具で遊んだあと、レジャーシートを敷いて、持ってきたおにぎりを食べた。桜が満開だった。桜はそんなに好きでは…

歩き遍路の思い出⑨ 森さん

冬に歩き遍路をする人は少ないそうだ。春、秋が多いらしい。もっともだと思う。夏は暑く、冬は寒い。 春、秋にどれくらいの人がお遍路をするのか分からないから何とも言えないが、たしかに、自分以外のお遍路さんとそんなに出会わなかった。でも、全く、では…

キノコと豆腐

旬の食べ物ってのは、もちろんおいしいけど、旬でも何でもないのに、やたらおいしいときがある。キノコと言えば秋のはずなのに、2月から3月くらいにかけて、やたらキノコがおいしかった。特にエリンギ。おいしくておいしくて、しょっちゅう買って食べてた。…

ふれあい水族館

娘たちが春休みに入ったので、さっそく家族で遊びに行ってきた(3月26日現在)。行先は、三重県にある「伊勢夫婦岩ふれあい水族館」。トドやアザラシ、セイウチといった海獣がたくさんいる水族館で、今回で5回目になる。これまで行った動物園や水族館の…

ソメイヨシノ

さくらがあっという間に咲いた。つぼみが膨らんだと思ってたら、もう八分咲き。(3月25日現在)今日が曇りでよかった。ずっと曇りならいいのに。私は満開の桜とうららかな春の陽気の組み合わせが嫌いだ。なんか美しすぎて幸せすぎて、怖くなるから。もう…

痩せてきた

痩せてきた。 信じられない。 この7年ほど、痩せようとして、いろいろ試行錯誤をしながら、がんばってきた。でも痩せなかった。 仕事から帰ってきて、毎晩筋トレに励んだ。2年ほどジムにも通った。ここ最近は、朝起きてすぐ筋トレをするようにしていた。プ…

本が好き② 君のクイズ

久しぶりに冒険した。 以前も書いたかもしれないが、私は本を買うとき、なるべくはずれないよう、ネットの書評を参考に選ぶことが多い。だから、自然と、ひと昔前のベストセラーを買うことが多い。新刊を単行本で買うことは少ない。もっともお気に入りの作者…

ドラえもんの映画

娘二人にせがまれて、日曜日にドラえもんの映画を見に行った。空のユートピアとかいう題名の映画。映画館で映画を見るのが久しぶりだったこともあって、十分楽しめた。ドラえもんはショートショート的なアニメだけど、映画のドラえもんはきちんとテーマがあ…

歩き遍路の思い出⑧ 足が痛い

遍路3日目、はじめて山を登った。12番目のお寺、焼山寺は山の上にあったのだ。道楽を極めた元ニートが、重い荷物を背負って山を登る。が、意外としんどくなかった。焼山寺はたいへんだぞ、とすれちがう人々に散々聞かされていて、気合が入りまくっていた…

本が好き① ジョーカー・ゲーム

大人になってから、本をよく読むようになった。学生時代まで、ずっとマンガだった。たまに本も読んだが、マンガの方が面白いと思っていた。毎週ジャンプを読んでいて、発売日が来るのが待ち遠しかったなあ。 本が好きになったのは、昔は気づけなかった本の面…

歩き遍路の思い出⑦ 善根宿

歩き遍路をはじめて二日目の夕方、寝る場所を探して、だだっぴろい公園をさまよっていたら、同じ年くらいの青年に声をかけられた。髪の毛がぼさぼさで、髭も生えほうだい。服も汚なかったから、同じ歩き遍路だと分かった。 「寝るところ探してんねやったら、…

お墓参り

春分の日、お彼岸と言うことで、朝から家族でお墓参りに出かけた。車で10分ほどの墓地に、祖父と祖母のお墓がある。 私はお墓に対して、怖いイメージがない。幽霊とか骸骨。お墓を怖いものとして捉えるものにはたくさん触れてきたはずなのに。衝撃的な人の…

痛風の朝

朝起きたら左足首がずきずきとして痛かった。 いつ、ぐねったのだろう。昨日していた運動といえば、リングフィットアドベンチャーくらいだが。うーん。やってて、なんかのタイミングでぐねったのだろうか。 と、ここまで考えて、はっとした。こんな推測、以…

歩き遍路の思い出⑥ はじめての野宿

1日目の夕方、そろそろテントを張らなければならないな、と思いつつ歩いていた。お遍路で、はじめての野宿。場所探しに、なかなか手こずった。 人が通る場所や、ましてや車が通る場所にはテントを張りたくなかった。目立つのが嫌だ。かといって、全く人気の…