かにみそなまこをつまむ。

40代男子の日常、昔の思い出などについて、現在休載中

泡盛

 以前、ワインにはまっていると記事に書いたが、すでにワインのブームは去った。現在、もっぱら泡盛を飲んでいる。私は好きなものがコロコロ変わる人間なのだ。ちなみに嫌いなものはないから、変わりようがない。

 今年も泡盛の季節がやってきた。

 夏になったら、毎年、泡盛を買って飲む。暑さと泡盛は非常に相性がいい。熱中症気味の体に、泡盛のロックを注ぎこむと、体のだるさや、ほてりが、すこーんと消えていく。

 泡盛は日本酒のように、ぐでん、とならない。しゃきーんと酔う。実に陽気になる。明るくて爽やかに酔えるお酒、泡盛

 次の日も、そこまでしんどくならない。頭は空っぽで、頭の働きも鈍くなっているが、まあそれくらいでちょうどいいのだ。

 もちろん飲みすぎたらしんどい。3合飲むと、しんどくなる。2合くらいでやめておくべきだ。

 一番のお気に入りは八重泉酒造の「八重泉」だが、ここらには売ってないため、よく売られている「久米島の久米仙」を買うことが多い。味がよく似ている。泡盛には古酒なんかもあるが、買わない方がいい。古酒は深みがあって、味わい深いのだが、正直泡盛にそこまで深さは要らないと思う。あっさり、しゃきーんと酔いたい。

 泡盛のしめは、沖縄そばである。

 数年前、自宅でも簡単に沖縄そばを作れることを知った。それ以来、夏になるとよく作るようになった。

 知らなかったときは、あの出汁の味をどうするか、思いもつかなかった。でも、本当に簡単だったのだ。

 だしの素と鶏がらスープの素を半々で割って、チューブのショウガを入れるだけ。

 本当に、これだけで見事に、沖縄そばのスープになる。

 そこに、スーパーで30円くらいで売っている普通の中華麺をぶち込む。仕上げにネギと紅ショウガがあれば完璧だ。

 凝るときは、ソーキを作って、ソーキそばにする。ソーキも、圧力鍋さえあれば簡単にできる。骨付きの豚バラ肉を、麵つゆと共に、鍋にぶち込むだけだ。1時間ほど圧力鍋で煮込めば、トロトロのソーキができあがる。

 ネギと紅ショウガ、さらにソーキを載せて、ソーキそばの完成。

 食べる前に、クースのかわりにタバスコをかければ、さらに沖縄に近づける。色は違うが、どちらも唐辛子と酢からできている。味は同じである。

 泡盛で陽気になってきたころ、Youtubeを使って、沖縄民謡を大音量で流しながら、自家製のソーキそばをすする。

 あーいーやさっさ。

 蒸し暑くてうっとうしい夜のはずが、もうトロピカルな夜に変貌する。

 私だけの、とっておきの、現実逃避レシピ。

 

 

久米島の久米仙(地元でよく売られている)

 

↓本当はこっちが飲みたい 八重泉