泡盛
以前、ワインにはまっていると記事に書いたが、すでにワインのブームは去った。現在、もっぱら泡盛を飲んでいる。私は好きなものがコロコロ変わる人間なのだ。ちなみに嫌いなものはないから、変わりようがない。
今年も泡盛の季節がやってきた。
夏になったら、毎年、泡盛を買って飲む。暑さと泡盛は非常に相性がいい。熱中症気味の体に、泡盛のロックを注ぎこむと、体のだるさや、ほてりが、すこーんと消えていく。
泡盛は日本酒のように、ぐでん、とならない。しゃきーんと酔う。実に陽気になる。明るくて爽やかに酔えるお酒、泡盛。
次の日も、そこまでしんどくならない。頭は空っぽで、頭の働きも鈍くなっているが、まあそれくらいでちょうどいいのだ。
もちろん飲みすぎたらしんどい。3合飲むと、しんどくなる。2合くらいでやめておくべきだ。
一番のお気に入りは八重泉酒造の「八重泉」だが、ここらには売ってないため、よく売られている「久米島の久米仙」を買うことが多い。味がよく似ている。泡盛には古酒なんかもあるが、買わない方がいい。古酒は深みがあって、味わい深いのだが、正直泡盛にそこまで深さは要らないと思う。あっさり、しゃきーんと酔いたい。
数年前、自宅でも簡単に沖縄そばを作れることを知った。それ以来、夏になるとよく作るようになった。
知らなかったときは、あの出汁の味をどうするか、思いもつかなかった。でも、本当に簡単だったのだ。
だしの素と鶏がらスープの素を半々で割って、チューブのショウガを入れるだけ。
本当に、これだけで見事に、沖縄そばのスープになる。
そこに、スーパーで30円くらいで売っている普通の中華麺をぶち込む。仕上げにネギと紅ショウガがあれば完璧だ。
凝るときは、ソーキを作って、ソーキそばにする。ソーキも、圧力鍋さえあれば簡単にできる。骨付きの豚バラ肉を、麵つゆと共に、鍋にぶち込むだけだ。1時間ほど圧力鍋で煮込めば、トロトロのソーキができあがる。
ネギと紅ショウガ、さらにソーキを載せて、ソーキそばの完成。
食べる前に、クースのかわりにタバスコをかければ、さらに沖縄に近づける。色は違うが、どちらも唐辛子と酢からできている。味は同じである。
泡盛で陽気になってきたころ、Youtubeを使って、沖縄民謡を大音量で流しながら、自家製のソーキそばをすする。
あーいーやさっさ。
蒸し暑くてうっとうしい夜のはずが、もうトロピカルな夜に変貌する。
私だけの、とっておきの、現実逃避レシピ。
↓久米島の久米仙(地元でよく売られている)
↓本当はこっちが飲みたい 八重泉