サラミソーセージの使い方
泡盛とソーキそば以外の、夏の定番もある。
サラミソーセージのサンドイッチである。
これも、夏になるとよく作って食べる。夏にぴったりな食べ物だと思う。
10年以上前、知り合いのイタリア人が、食パンにチーズとイタリアンサラミを挟んだだけの、ごくシンプルなサンドイッチを作ってくれたことがあった。それがめちゃくちゃおいしくて、真似して作るようになった。
イタリアンサラミは高いので、普通にスーパーに売ってる十勝カルパスを使う。2本セットで600円くらいのやつ。他のものでもいいかもしれないが、個人的にはマトンが入っていてほしい。
表面積が大きくなるよう、斜めに切ったサラミを食パンの上に並べ、上からスライスチーズをかぶせるだけで完成。食べにくければ、食パンを二つ折りにすればいい。トマトや、薄くスライスした玉ねぎがあれば、さらにいいが、サラミとチーズだけで充分おいしい。
けっしてオーブンで焼いたりしてはいけない。全然おいしくならない。味つけもいらない。サラミとチーズの塩分が、絶妙なのだ。
なぜか分からないが、夏になると食べたくなる。サラミとチーズと食パンのどこに、夏があるのか分からないが、夏だという気がする。
子どものころ、サラミソーセージが好きだった。切って、そのまま食べたり、レンジでチンして、カリカリになったやつを食べたり。でも、それ以外に食べ方を知らなかった。サラミを使う料理なんて見たことがない。だから、スーパーの陳列棚に、ハムと同じように料理の材料ぶって並んでいることに違和感があった。お菓子かおつまみのコーナーに行けばいいのに、と思ってた。
サラミソーセージ。
もうそれだけで完成してる、ように思える。
くせが強すぎるやつは、チームプレイが苦手なのだ。
いやいや、チームプレイでもいい味だせるんですよ。ようはチームメイトの問題ですね。食パンという彼のくせを包み込むような存在であったり、チーズという同じようなくせをもつ存在であったり、3人をまとめにかかるトマトのような存在であったり。
もしかすると、彼の個性を活かせるような、サンドイッチ以外の他のチームだって存在するかもしれない。
この夏、サラミが熱い。