子育てマニュアル
またやらかしてしまった。先週反省しまくったはずなのに、今朝長女を怒ってしまった。
今朝、起きてきた長女の機嫌が悪かった。昨日、今日の準備をせずに寝てしまったことが原因らしかった。
朝の支度をする私の側で、長女が妻に八つ当たりをする。イライラしつつも、先週の反省を思い出す。そうだ、理由を聞いてあげよう。
「〇〇、どうしたの?」
「知らん。」
「何が嫌なの?」
「知らん。」
「ママに、えらそうにしないで。」
「知らん。」
私はキレた。
長女の癇癪は、まちがいなく私譲りだ。
その後、妻がうまくフォローしてくれて何とか助かった。大惨事にはならずにすんだ。長女の方も、先週のこともあってか、しばらくすると落ち着いてきた。
仕事から帰ってきて、子育てについて、ネットでいろいろと調べた。
「子供」「怒る」「対処」とかで検索。
いろいろと、ためになることが書かれているのが、記事を読みながら、ふと思った。怒りの矛先が自分に向いてるとき、こんな対処ができるだろうか、と。
冷静なとき、ネットのマニュアルのようなものを実行するのは容易いが、自分に怒ってくる相手のことを、思いやれるもんだろうか。
これは、マニュアルを読めばいいってもんではなく、訓練すべき技術ではないか。
普通の状況でもアンガーマネージメントに苦労してるのに、相手が自分に敵意をむき出しにしてくる状況で、マネージメントなんて、難易度Eではないか。
私は子育てに対する意識を、少し変えねばならないな、と思った。
本やネットで語られている真実は、真実ではあるが、マニュアルではない。理想なのだ。子供が立派な大人になるためには、100メートルを5秒台で走ればいいんですよ、とか、そういうことを言ってるだけなのだ。どうすれば100メートルを5秒で走れるようになるか、その練習方法については語られない。日々訓練するしかないからだ。
しかし、妻は、妻に向けて敵意むき出しの娘を、愛情に満ちた眼差しで、抱きしめることができる。
ほんと、彼女は一体何者なんだろうか。
ちょっと頭がおかしいのではないか。
それとも私のレベルが低すぎるのだろうか。
晩飯を食べながら、今朝のバトルについて、妻と話し合った。私は言い訳するように妻に、今日ネットで学んだ知識を披露した。
「だから、子供が怒ったときは、こんな感じで対処したらいいらしいということを、俺は学んだのさ。なかなか難しいが、精神的に向上していこうと思っている。精神的に向上心のないものはバカだからね。」
もちろん妻は鼻で笑ってくれました。
「お前、子育て何年目やねん。まだソレか。クソが。」