かにみそなまこをつまむ。

40代男子の日常、昔の思い出などについて、現在休載中

アンガーマネージメント

 こどもの怒りにうまく対処したいと思って、ここ数日、慎重な言動を心掛けている。

 けっこう自分は怒りやすい人だったんだなあと気づいた。観察していると、ちょっとしたことで、小さく腹を立てているのがよく分かる。

 怒りは連鎖して、膨らんでいく。

 こっちが少し腹を立てると、相手はもう少し腹を立てる。またそれを受けてこっちがもう少しのさらにもう少し分腹を立てる。そんな無意識の応酬ののち、意識して腹が立つと思ったとき、そのはじまりが、実は自分であったとは誰も気づかない。

 アンガーマネージメントにそれなりに自信があったのだが、大したことないなあと思った。これまで、パンパンに膨らんだアンガーのコントロールについて、どうすべきかを考えていたように思う。そうではなく、はじまりの小さな芽に気づいて、言語化してみるべきだなと思った。

 子どもの怒りを認められるくらい、子どもの八つ当たりを愛せるほど、私は強くなりたい。

 怒りは弱さなのだ。弱いから怒るとは思わない。怒るやつが弱いのだと思う。怒るやつは負けるから。スポーツでも格闘技でも、怒ったやつは負ける。怒るとフラグが立つ。

 それにしても妻は強いなと思う。ちっとも怒らない。常に飄々としてる。女性ってのは、みなそんな感じなのだろうか。