かにみそなまこをつまむ。

40代男子の日常、昔の思い出などについて、現在休載中

プラスチックバルーン

 昨日長女にムキになって怒り、泣かせてしまったので、仕事の帰り、お土産を買って帰ろうと思った。ご機嫌取りに近いが、仲直りしたかったのだ。

 何かいいものないかなと、コンビニに寄ると、昔なつかしいプラスチックバルーンが100円で売ってた。小さい頃、駄菓子屋で買って遊んだ。小さなストローに接着剤みたいな液をつけて、ぷっと膨らます、小さな風船を作るおもちゃ。

 家に帰ると、長女はすでに今朝のことを忘れている様子だった。おみやげと言って、プラバルーンを渡すと、すごく喜んで、次女とともに、さっそく遊び始めた。「すごくおもしろい!」と目を輝かせてはしゃいでいる。うーん、パパのご機嫌取りを察知して、わざと喜んでみせているのかなとも思ったが、本当に楽しそうだった。いつもなら、アマゾンプライムのアニメを見る時間なのに、それも忘れて100円のおもちゃで遊んでる。

 次女が「うまく膨らまない」というので、手伝って、私もやってたら、たしかに、なかなかおもしろかった。ぷーっと膨らませて、そっと息を吹き込むと、サランラップの薄さくらいの膜でできたかわいらしいボールができあがる。うまく作れたらうれしいし、できたボールをポンポンと空中にはじくのもおもしろい。

 まだ我が家にはゲーム機がないが、小2の長女のクラスの子は、ほとんど持っていて、夢中になってやっているらしい。別に、そこまでゲームをやらせたくないという訳ではないが、買おうかどうしようか決めかねている。ゲームのような異次元の体験をしてしまうと、他の遊びに価値を見いだせなくなりそうだ。

 子供はいくらでも遊べる。

 なんでも楽しめる。なんでもはじめての経験だからにちがいない。公園でかけっこするだけでも、あんなに楽しそうにしてるもんなあ。