かにみそなまこをつまむ。

40代男子の日常、昔の思い出などについて、現在休載中

リングフィットアドベンチャー

 娘たちに「スイッチ」と「マイクラ」を買ったついでに、大人用として「リングフィットアドベンチャー」というソフトも買った。今日、娘たちがマイクラで遊び終わったあと、はじめてやってみた。ゲームをするのは何年ぶりだっただろう。20年以上やっていなかった気がする。

 久しぶりにやってみて、ゲームの進化にすごく驚いた。このリングフィットアドベンチャーは、太もも部分にコントローラーを装着し、車のハンドルのようなリングを手に持って、体を動かすことでゲームの中の登場人物を操作するゲームである。自分がその場でかけ足をすれば、ゲームの中の人物が走り出す。手に持ったリングを両手でぎゅっと押し込むと、その人物の持っているリングが歪み、リングの中から空気砲が出る。

 こ、これが、バーチャルリアリティー・・・。世界はこんなにも進化していたのか。もう完全にサイバーパンクではないか。

 なんかこれ、すごくおもしろい、かも。

 おもしろいし、それだけじゃない。ちゃんと疲れて、運動してるという感じもある。ゲームの中の人物を動かすためには、ずっと走ってなければならない。階段をのぼるときは、太ももを上げなければ、全然進めない。リングを押し込む動作も、何回もやっていると、腕や胸に効いてくる。ゲームの中の扉は、空気砲で開けなければならないし、空気砲を地面に向かって発射することでしか、ジャンプができない。

 また、敵との戦いでは、ダイレクトに筋トレを求められる。はじめに敵があらわれたとき、空気砲で倒すのかなと思ったが、RPGの戦闘シーンのように、画面が変わった。説明を聞いている(文字を読まなくても、しゃべってくれるのだ!)と、どうやら攻撃を敵に食らわすには、筋トレをしなければならないようだった。スクワットを1回するごとに敵に攻撃がヒットする。はじめの設定の際、よく分からなかったので、かなりハードなモードにしたせいで、スクワット20回でも敵は倒れない。はじめの敵なので、ドラクエで言えばスライムのようなザコキャラにあたるはずなのに。敵の攻撃は、腹にリングを押し当て、腹筋に力を入れることで防御する。「腹筋ガード!」と、ゲームの中の声が叫んでいる。なんなんだ、このシュールさ。・・・だが、悪くない。ザコキャラを一匹倒すだけで、もうくたくたになっていた。

 敵を倒してからも走り続け、汗だくになりながらも、なんとかステージのゴールにたどり着く。はあはあと呼吸を整えていると、最後にもう一回スクワットをしろと声がする。勝利のポーズなのだとか。もう意味分からん。が、素直に指示に従って、腰をぐっと落としてから、立ち上がり、リングを頭上に掲げると、「ビークートーリー!」とゲームの中の声が叫んだ。おおお、ビクトリー、そうだ、ビクトリー、俺はやったのだ、やりきったのだ。達成感がこみ上げる。やりきったぞおおおお。

 こんなに楽しく運動できるなんて、すごいぞ21世紀。

 すごいぞニンテンドー