鶏口牛後
映画「君の名は」を娘たちが、テレビで見ていた。
実は小説を読んだことがあるだけで、きちんと見たことがない。
ラッドウィンプスの歌が流れていて思い出した。たしか新海誠監督というのは、このバンドのボーカルと交流があるのだった。小説のあとがきに書かれてたような気がする。
なんかうらやましい。
才能あるもの同士の仲間とか、第一線で働くもの同士のつながりとか、強力な友達がいるって、すごい。
有名になって才覚を現わしてから、互いに仲間になるというパターンもあるけど、高校の仲間がみな、別の業界で頭角を現してるってパターンもある。冒険家の椎名誠のエッセイを読んでいると、高校のときの友達がみな、著名人だったりする。
お互いを高め合ってきたとか、そういうことなんだろうか。
分からん。
自分は、そういう強力な仲間には恵まれてこなかったし、これからも恵まれなさそうだ。アンラッキーというわけではなく、自分の性格がそうさせているのだと思う。
自分より才能あるやつとは友達になれないタイプなのだ。近くにいたら妬んでしまうし、一歩ひいてしまう。自分の群れの中では、自分が一番である方が楽だ。器の小ささに情けなくなるときもあるが、鶏口牛後と、たいていはいいように考えてる。
自分がすごいと思う人と、引け目を感じることなく、うまく会話できるようになれたらいいなあ。