かにみそなまこをつまむ。

40代男子の日常、昔の思い出などについて、現在休載中

エブリリトルシングス

 仕事の帰りにタバコを買おうと思って、コンビニに寄ろうと思いながら、車を走らせていたが、ついつい、いつも寄るコンビニを通り過ぎてしまった。

 家までの道中には、あともう一軒コンビニがある。

 まあ、そこでもいいか、と思って、そのコンビニの近くまで来ると、急になんか寄りたくない、と感じて、めんどくさくなった。

 そのまま素通りしてしまう。

 結局、家よりも先にあるコンビニまで車を走らせて、タバコを買った。

 

 その後、このなんとなく、寄りたくない、めんどくさい原因は何なんだろうか、と考えていた。その素通りしたコンビニは、今日に限ったわけではなく、いつも何となく寄りたくないのだ。

 

 駐車場が狭くて入りづらい。

 駐車場が薄暗い。

 品揃えがよくない。

 と、こんな感じの理由が考えられた。

 が、こんな理由くらい、タバコが本当にほしければ、理由にならない理由だ。

 

 無意識って悪いことではないが、つくづく、無意識レベルの、ささいなエブリリトルシングスで自分は動いているのだなあ、動かされているのだなあと感じる。

 よくよく考えれば、タバコも、そこまでほしいものではないのかもしれない。加熱式タバコだし。紙タバコを吸っていたころに比べると、吸う本数も減った。

 

 あってもなくても、どっちでもいいはずのものや、こと。

 仕事するときは、徹底的に意識してる。

 消費するときは、完全に忘れてる。

 

 いつも明るすぎるのは、しんどいけど、自分らしくいたいから、どんなときでも、豆球くらいの明かりは心に灯しておきたいなあ。